The World is Fun as it has Become a Death Game Chapter 41

Sei Levels Up

TL note:


 

「Senpai! I’ve defeated this right!? I did it right!?」

Sei rushes towards me happily。

A boss monster was defeated。

With only two people counting me。

She was a hindrance til now and finally became useful。

It’s no wonder Sei rejoices。

「Ahー…… Isn’t that riiight? You defeated it riiight?」

 But Shinji sat on the floor, taking a recovery potion and an antidote, and answered back disinterestedly.

「…… Senpai? Why are you sulking, I killed it right?」

「Hm? Not really?  Letting you give the final blow to the monster I risked my life fighting, I don’t caaare? I don’t care at aaall?」

「…… Are you feeling down from letting me finish the monster?」

「That’s not trueeee」

 Sei’s joy subsided with Shinji’s childish attitude。

Even though he was cool when he risked his life to protect Sei and the others。

Now Shinji was pathetic。

 Why was Shinji in a bad mood she wondered。

 For Sei who didn’t play games, she couldn’t understand at all Shinji’s feelings about letting the last hit go to her。

「And? What level are you now? It doesn’t seem like I got any EXP」

 Shinji was already lying down in his bed。

「Eh…… Level…… Is it?」

「Isn’t there’s a box there?」

 Shinji points to the box next to Sei。

「 I think there’s a tablet just like mine inside, open it」

 Sei opens the box。

 Inside was a tablet identical to Shinji’s。

 However it was pink。

「It was there…… However, the color is different right。 Well, when I saw senpai’s, I thought I’d prefer a pink one rather than a silver one, so it’s just as I’d liked」

「You like pink? Hehe」

「…… That’s right, and?」

「No, it suit you…… I’m sorry, it’s nothing」

 Shinji stopped giving his honest impression when Sei scowled。

 Giving his honest feelings, besides most cases, would lead to his ruin。

「The power button…… There it is。 There’s a lot of different things」

 Shinji rose up, peering into Sei’s tablet。

『First Steps』

『Status Checker』

『Buy and Sell』

『Ultra Sales』

『Bulletin Board』

 It displayed the apps。

 Shinji could see Sei’s screen。

「…… I can see it」

「You can?」

「Ah…… I suppose it’s only those who have their own tablet that can see。 Or something like that」

 She frowns while holding on her tablet。

「Etto, what should I do first? To check my level……」

「There’s a Status Checker app right? Tap it」

「This?」

 Sei points her finger at the tablet。

 Shinji just nods。

 Sei timidly touches her tablet。

「Ah, something is written…… Etto, for my level, it’s the number next to the L and the V?」

「…… Indeed」

 Shinji lies down in his bed again。

「Eh!? Senpai? What is it?」

「The thing is…… What, you’re level 10」

———————————————

Name  Tokoharu Sei

Sex  Female

Race  Human

Age  15

Lv  10

Profession  Ordinary person ☆2

HP  190

MP  160

SP  180

STR  25

AGI 26

CON 17

MAG  13

LCK   7

Skills  None

Owned P 175P

Event List:

(The last 10 are displayed)

First monster subjugation: 100P acquired

Ordinary person proficiency level raised to 2

Level went up to 10

『Black Tentacle Lv15』Killed 1255 Experience and 75P acquired

————————————————–

「いや、10ですけど、何か?」

「だってー。レベル10って、俺の3日分なんだもん! なんで? 頑張ったの俺じゃん! ほとんど俺が倒したじゃん! こんなのズルい!」

 シンジはだだっ子のように暴れる。

 ちなみに、シンジに経験値は入っていない。

 最後に倒した者に、経験値は入るようだ。

「俺、経験値入ってないんだよ? あんだけやって入ってないんだよ? ねぇ、どう思う? ねぇ、ねぇ?」

 ぎゃいぎゃい騒ぐシンジ。

「いや、それは……確かに申し訳ないですけど」

「あーやーまーれー! あーやーまーれー!」

「ご、ゴメンなさい……でも、私だって悪気があってやったわけじゃ……それに、あのとき先輩明らかに疲れ……ってちょっと! スカート! めくらないでください!」

 シンジのジタバタしている手がセイのスカートに当たり、少しめくれる。

「俺を……あそこに……パンツが、もう少し……」

「ちょっ! 安静にしていろタド! 動くと傷に……!」

「ぱぁんつぅうう」

 じゃれ合っていたシンジたちは、声が聞こえた方を向く。

 田所の所に、川田などもいた。

 友人を心配して駆け寄ったのだろう。

 そんな田所は、ケツから煙を出したまま、友人を押しのけこちらに這い蹲ろうとしている。

「ああ、そっか。忘れてた。生きてたんだな。……けど、助けなくても良さそうな気がするのは、俺だけかな?」

「私も、少しそう思いますけど、さすがに見捨てるのも……」

 ケツから煙が出ている光景は、かなりマヌケであるが、煙の原因は、触手が出していた、酸だ。

 酸が毒かは分からないが、このままではまずいだろう。

「そうだな……じゃあ」

 シンジは、セイのスカートを掴んで起きあがる。

「んぎゃっ!? ……この、変態!」

 シンジの、トドメの一撃を取れた事を気にしている様子に、少し申し訳ない気持ちもあって、セイは今まで我慢してきたが、そろそろ限界だ。

 セイはシンジにビンタしようとする。

 しかし、セイの全力のビンタを、シンジはあっさり避けて、かわりに近くにあったイスを顔の位置に持ってきた。

 セイのビンタはイスに当たり、イスがものすごいスピードで飛んでいく。

 バッティングセンターのボールのようだ。

 勢いよく飛んでいったイスは、そのまま壁に激突して、突き刺さった。

「おおー飛んだなぁ」

 シンジは、楽しそうに壁に刺さったイスを見る。

「なっ……!」

「レベルが上がったってことは、強くなったってことだから、気をつけてね。今のが一般人だったら、首がすっ飛んでいると思うから」

 そう言いながら、シンジはケツから煙を出している田所の所に向かった。

 セイは、自分の手を見る。

 そして、近くにあったイスを持ち上げ、イスの足を曲げてみる。

 ぐにゃりと、冗談のように金属製のイスの足は簡単に曲がった。

 レベルアップすると、強くなると聞いていたが、ここまでだとは思わなかった。

 これでは、全身凶器だ。

(これを教えようとして……?)

 セイは、田所の所にむかったシンジを見る。

 掴めない人物だ。

 悪く見ようと思えば悪くなるし、良く見ようと思えば、良い人にも見える。

 どちらにしても、強くなったことを教えるのにセクハラは必要ないのだが。

 セイは軽く体を動かしてみる。

 力は強くなったようだが、動きに違和感はない。

 筋肉が増えている様子もない。

 少し、耳や目、鼻などの感覚が鋭くなっているようだが。

 シンジは回復薬を取りだした。

(レベルアップ、か)

 シンジは、セイの方を見る。

 体を動かし、レベルアップによる自分の変化を確認しているようだ。

 トドメを取られた事は、もういい。

 多分、いい。

 ……いや、まだ許せないが。

 それはそれとして。

 別の問題がある。

 セイが、死鬼に対してルールを決めずに強くなった事だ。

 自身の経験から、それはとても危険であるとシンジは考えている。

(……まぁ、どうせすぐに別れるだろうし、知ったこっちゃないといえばそうだけど……)

 シンジは、ケツから煙を出している田所に、回復薬をかけようとして、止まる。

(……なんだ!?)

 何か来る。

「常春さん! こっちに……」

「やれやれ、やっと殺されたか」

 セイも、シンジと同じように何かを感じたのだろう。

 シンジの元に駆け寄ろうとしていたセイの背後に、いつの間にか誰かいた。

「っ……!?」

 シンジは、前にでると、セイの手を取り抱きしめる。

「きゃっぶ!?」

 そしてシンジはそのまま、セイを自分の背後に移動させる。

 かばうように。

「前回送り込んだ時は、雑魚を殺しただけだったからなぁ……勇者がいる施設だから、期待してたのに。50人殺して戦士が一人も出てこないなんて、がっかりだったけど」

 不思議な声だ。

 耳から聞こえる声は、まったく聞いたこともない言葉なのに、シンジたちには意味がしっかり理解できた。

 そんな彼の服は、深海のような深い色のスーツのようなデザインで、髪は空のように輝く青色だった。

 手にしている杖は、艶のある黒木で出来ている。

 顔は聡明さが伺え、すこし生意気そうな目も、鼻も、整っていて、だがどこか幼さが残っている少年。

 そんな少年の頭には、綺麗な三角形が乗っていた。

 腰からは、髪と同じ色のしっぽが生えていた。

 猫耳美少年。

 シンジたちの前に現れた人物の見た目を一言で表現するならば、そうなるだろう。

 ただ、シンジと、セイから見た印象は違う。

 感じている印象は、違う。

「それで、コイツはどっちが倒したの? 君? それともそっちの女の子?」

 少年が振り向き、シンジ達を指差す。

 指を向けられただけで、セイは膝から崩れ落ちそうになった。

 ライオン?

 虎?

 いや、もっとそれ以上の、強大な化け物。

 セイは震えながらシンジの腕を掴み、なんとか立っていた。

「ううーん……殺したのは女の子っぽいけど……強いのは、そっちか」

 猫耳美少年が、シンジを指さしながら、近づいてくる。

 セイはモノスゴイ圧迫感を感じていた。

 距離が近づくだけで、吐きそうになる。

 少年は、別に殺気なんてモノを出しているわけではない。

 そんなモノが無くても、ただいるだけで、彼はシンジたちに恐怖を与えていた。

「いまいち強くなさそうだけど、とりあえず戦ってみようかな? せっかく勇者の結界を破ってここまで来たんだし、ね?」

 猫耳美少年が微笑む。

 同時に、教室中のガラスが割れていく。

「きゃっ」「うお!?」

 少年は、ただ、少しだけ戦う気分になっただけだ。

 遊ぶ気分になっただけだ。

「……常春さん」

 シンジが、セイに耳うちする。

「な、なんです?」

「逃げるよ」

 きっぱりと言ったシンジの足は、震えていた。

{TL note: }


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